スマホカメラも高画質がヤバくなり、アイドルの瞳に写った人物影で彼ピッピの存在が露呈するくらいの領域になっています。
ストーカー気質にとっては生きやすい時代。秘匿したい側にとっては生きにくい時代。
あなたの釣果写真も狙われているかもしれませんよ?
釣り場が狭く絞られてきたからこそ特定リスクは上昇中
釣り場はここ10年で随分狭くなりました。
それは物理的な広さではなく、倫理的な狭さ。魚釣りは思うほど自由でなく、できる場所が限られています。
例えば「静岡県内で釣りができる漁港」の条件だと、20箇所ほどある漁港のうち、半数近くか以上は釣り禁止です。
釣り場の縮小は全国規模で進行中。だからこそ、「どこで釣れました?」「○港です」「はい禁止のとこ~」──なんて流れも想像できます。
写真から釣り場を特定するのはストーカーでは
”あなたが釣りをできる場所”とは、全国にあるごく一部になりますよね。
”あなたしか知らない釣り場”は、日本国内なら無いと思います。
釣り人は、自分が釣った場所は隠したい心理があります。ライバルが増えるのを防ぐためだったり、人が増えてゴミが増えたりマナー悪化を防ぐためだったり、それぞれに理由があります。
そう考えると、ネット上に釣果写真をアップするのはリスクしかありません。
写真から得られる情報は多く、風景の一部、地面の一部、釣れた魚など、断片的な情報だけでも、分かる人には分かります。同じ地域で活動するアングラーなら尚更。
ポイントを秘匿したいのであれば、釣果写真のアップには細心の注意が必要です。だから背景をモザイク処理するアングラーもいるわけですね。
誰しも”釣れた情報”に飢えている
釣果の情報を知りたい人は、「自分も魚を釣りたいから」と考えているはず。
コミュ強なら気軽にウェイウェイ聞きますけど、コミュ障にそんな度胸はない。話さず自力で特定しようとするから、ストーカーの素質を開花することもあります。
釣った魚を撮った写真をアップすると、同じ地域で釣りをしている人間なら、場所を特定するのは容易なレベル。サーフでも砂質があるので、日本海側か太平洋側かもだいたいわかります。
釣れた情報に関しては、多くの人をひきつける情報といえます。
そこが守りたい場所であるなら、あえて言わないほうがいいし、なんならアップ(公開)しない選択もするべき。心の内に秘めておけば、誰も知ることはできません。
情報を守るために最低限学んでおくべきこと
ネットのセキュリティなりプラバイシー保護は、今じゃ生活するうえで最低限必要な教養になったといえます。
情報保護の観点では、ネットに繋がないのが最善手。それじゃあ不便すぎるから、最低限「これだけは守ってね」な知識が全員に求められている。
それがネットのリテラシーであり、セキュリティの基礎知識にも関わります。
個人情報を守るには「出さない」が最善手。それじゃあ不便だから、たとえ流出しても「法で守れる事を知る」ことがリテラシーといえます。