「もしかして俺、釣りが上手い?」と感じるようになると、なんとなく目標に据えるのは”プロになること”でしょうか。名乗るだけなら誰でもなれますが、魚釣り1本で飯を食っていくのは苦難の道。でもそんな夢でも、後押ししてくれる専門学校が存在します。
総合学園ヒューマンアカデミーが運営する「フィッシングカレッジ」は、名の通り、魚釣りに関することを学べる専門学校。おそらく最短最年少ルートで「釣りのプロ」になるための進路です。
釣りのプロは誰でもなることは出来るが…
魚釣りに関わる仕事は、「魚を釣るプロ」か「魚釣り業界に入る」の選択になります。
前者は魚を釣ることで道具の有能さをアピールし、販促するマーケターとして業界に携わることができます。後者は釣具の製造・開発を行う企業に属し、アングラーの下支えをする業務になります。どちらにも共通するのは、魚が居ないと商売が成り立たないことですね。
”釣りのプロ”は肩書ですから、そう名乗るだけで誰でもプロになることは出来ます。でも世間的にいう「プロ」とは、大会などで実績があり、賞金などで生活する人をさすことが多く、自己申告のプロは”名人”に近いものがあります。
釣り業界に携わるプロを養成する「フィッシングカレッジ」とは?
ヒューマンアカデミーが運営する「フィッシングカレッジ」は、釣り業界に携わる技能を取得し、大手メーカーやトーナメンターを育成する専門学校です。
HPの紹介によれば、その道への就職率は100%らしい──。
とりあえず、どんな学科があるのか覗いてみましょう。
- トーナメントプロ専攻
- ルアービルダー専攻
- フィッシングビジネス専攻
- ソルトウォーター専攻
- フィッシングガイド専攻
- ユースコース
- フィッシング環境大学部
トーナメントプロはバス釣りの賞金で食っている人のこと。ただ釣りが上手いだけでなれるわけでなく、社会とのコミュニケーションや発信力、それにメーカーやスポンサーを付ける交渉力も大事です。ビルダーコースは釣具メーカーに就職したい方向けですね。独特のセンスがあれば、オリジナルブランドを立ち上げる道もあります。
あとは──まぁ、大学でビジネス専攻をしつつ独学でも補完できる内容でしょう。
魅力的なのは「就職率100%」ですかね。その実績はこちらをご覧ください。ルアーメンなら大抵知っているメーカーが多いです。 バスプロの青木大介氏が、ここの卒業生とは驚きました。
ただ釣りが好きなだけじゃなく、技能の実績が積めることが強み
釣りのプロと名乗るのは簡単ですが、「じゃあ証明してください」と返されると、どうしたらいいか困る人は多いのではないでしょうか。何事も情熱が原動力ではありますが、それが希望する業務に関係するかはわかりません。
その点、釣り専門の専門学校からアプローチすると、学校の授業内容や実績がそのままプロフィールに反映されるので、履歴書に書ける以上の効力があります。これが就職に強い理由。
SNSでフォロワー1万人居たとしても、それを魚釣りの発信力だけで集めたのかは、誰でも疑問に感じます。金で買うことも出来ますしね。具体的な実績はどんなのかといえば、目標を持って釣りをしている姿勢かと思います。
適当に近いポイントに行き、釣れる魚を釣るよりかは、デカイ魚だけを狙う試行錯誤の末……の方が、ドラマはあるでしょ? その過程がビジネスに繋がりやすい。だって、デカイ魚だけを釣る方法があれば、みんな真似したくなりますよね。
釣りのプロで雇われか自営を選択できる時代
今はブログなりYouTubeなど、広告収益を得る選択肢が豊富なので、釣りをしながら稼ぐ道もあります。個人の力が強ければ強いほどガッポリいけますが、経理などの事務作業も自らやらないといけないため、自己管理能力が問われます。
企業に所属する方が収入は安定しますが、フリーほど自由じゃないのが難点。やりたいことがあっても、企画力と交渉力がないと頓挫しやすい……。どちらもメリットはあるし、デメリットもあります。
フィッシングカレッジなどの専門学校のいいところは、行きたい道が決まっている時には最強の学び舎であること、ですかね。
大学の海洋学部卒なら、総合的な学力は身につきますが、魚釣りを学ぶわけじゃありません。ここは魚釣りの専門学校であるため、釣り業界に携わりたい希望があるなら、最良の進路先となることでしょう。
釣りのプロになるなら、おそらく一番早いと思います。