釣り日和だった前日はどこへやら──。私が行くと告げた後、「強風・波浪」へと天気図が変化する。
そんなわけで、根魚調査に赤羽根のとある堤防へと向かう友人に便乗。
しかし今日のメインはショウジンガニ。
……のつもり、だった。
予想以上に根魚達が出迎えてくれたのでした(向こうに)。
テトラにへばりついているカニを狙って釣るのは難しい
今回(わりと)真面目に狙う”ショウジンガニ”とはこんな蟹。
岩礁帯に生息する蟹なので、テトラポッドや磯場に大抵いる。イシダイのエサに使われることもある。穴に落としたエサを追いかけてダイブするほど俊敏で、地上で動く様はまるでクモのよう。
エサで根魚狙いをするともれなく外道だし、根掛かりの要因になる厄介なヤツだが、味噌汁にすると絶品。
前回来た時には、コイツが「もういい…休め…っ!」くらい釣れたので、今回は根こそぎいって絶品な磯鍋にしよう!
……と、思っていた。
陸にあがるのを嫌がるカニ
底に落としてしばらくすると、「ゴソゴソッ」と来て、アタリかなとあげようとすると根掛かりの感触。だが、何かがあがってくる。
誰が得をするのかはわからないが、これがカニさんのアタリ。
今回はカニさんを引き剥がすため、30号の竿を用意し、力で剥がす作戦は成功したのだが……。
水から揚げる時に「フッ…」と外れるパターン。
揚がってもテトラに当って落ちるパターン。
堤防に揚げる前に「じゃあの」とフライアウェイして海へ帰るパターンの繰り返し。
──釣れるけど、釣りあげられねぇ。なんだろうこの敗北感。
針を小さくしたりと、カニさんのために仕掛け構成も考えたりしたが、あざ笑うように海へ帰っていく。
カニのみならず根魚も好調な友人だった。
もちろん魚も狙っています
カサゴとソイは、キープに迷うサイズがちょくちょく釣れてくる。密かにドンコを狙っているけど、こちらは釣れず。春には釣れたのになぁ。
ちょうどいいサイズは20cmを超えそうなメバルと、ムラソイ2匹。
他にはゴンさん、小メジナ、小タケノコメバルにカニを加えて、地味な6目達成。
キープしたいサイズでも、腹パンで抱卵しているぽい個体も多かったため、そういうのはお帰り願っていたのだが……。
2人して活かしバケツに入れていたら、カニも入り乱れてキモイことになっていた。
カニが6匹。根魚が15匹くらいいるっぽい。──まあ、大半が友人の釣果なんですけど。
仕分けのために手を入れるのが、罰ゲームぽかった件。暴れるソイにぶっかけられたこと数回。
小さいのを元へお帰しして、カサゴたんとカニさんを譲り受け、「大きい…けど…?」と迷って返した分が返ってきたような、妙な感覚。
釣果シェアリングの結果
この写真をみて、「もしかしたら、まな板がメジャー代わりになるんじゃないか…?」と思ったので計ってみたら、短いほうが18cm。
最大が23cmで、最小が17cmってところ。
カニがさらに5匹いるので、どうコラボして料理するかを悩む……。
大きさ別に3種類でやってみましょうかね。