冬でもアングラーはなぜ海へ向かうのか──。
それはデカイ奴(ランカー)を狙い撃てるから!
厳寒期は30cm近いコノシロを、バクバク食べるシーバスやヒラメを狙い撃てるため、冬はビッグベイトが熱い。
今冬からはフレッシュから逆輸入した「マグナムスプーン」が席巻しはじめるかも?
この記事のまとめ:
厳寒期にアングラーが海へ向かう理由は、大型のシーバスやヒラメを狙えるためです。特にビッグベイトが冬に効果を発揮し、フレッシュから逆輸入された「マグナムスプーン」が注目されています。この巨大スプーンは、アメリカのバストーナメントで使用されて効果を証明され、日本でも人気が高まりつつあります。マグナムスプーンは重く大きいため、対応するロッドの選定が重要です。特に80g以上の重量を扱えるロッドが必要で、磯釣り用のロッドが適しています。スプーンのアクションは自由度が高く、レンジを一定に引くタダ巻きから激しいジャークまで対応可能です。そのため、使用するロッドには特定の要件が求められます。サーフヒラメ釣りにも効果的で、流れに負けずに底を取れるため、ヒラメの釣果も期待できます。マグナムスプーンはまだ新しいアイテムであるため、使用者が少ないですが、その効果を実証すれば注目されるでしょう。結果として、大型ルアーを使用してサイズを追求する釣り方が冬の釣りに適していると言えます。
でかバス狙いの秘密兵器「マグナムスプーン」
日本はルアーフィッシングの後発組で、流行と新メソッドはアメリカに分があります。
数年前、バストーナメント上位者のほとんどが、あるルアーを使っていたことで話題なったルアーがある。
それが「マグナムスプーン」です。
8インチあるデカいスプーンは異様だが、効果は結果が物語っている。
日本でも、最近は大型スプーンの開発記を目にする。
焦点となるのは冬のコノシロパターン。
同サイズのプラグよりコストダウンできるし、飛距離とアクションの両立、そしてユーザーのタックルが対応できるようになったためでしょう。
サーフルアーでマグナムスプーンを使うための基礎知識
マグナムスプーンは2oz(56.7g)が当たり前。
これでも小さい方で平均は80gほど。サーフ専用モデルは重いルアーを使えるロッドはありますけど、80gを扱えるモデルはまずありません。
「流行に乗るぜ!」と買っても、投げれるロッドがそのジャンルにないジレンマ。
今回の記事はサーフルアーに限定して、マグナムな重さと大きさを扱うための下準備の話。
ということで、「コノシロパターンを狙い撃つビッグベイトやマグナムスプーンを扱うにはどうしたらいいか?」についてまとめてみる。
【タックル選び】マグナムスプーンの難点は重さと大きさにある
アメリカのマグナムスプーンは、200mmは当たり前、110g以上だってある。
この大きさを身近な物で例えると、500mlペットボトルと同じ大きさです。
この記事で取り上げているロッドでも、ビッグベイトに向いているロッドはごく一部。
10ftは長い部類になり、重いルアーを扱うのはハッキリいって向いてない。
ビッグベイト設計のロッドは7~8ft台が標準。
48gで重ようじゃマグナムスプーンは扱えない
DAIWA『モアザン SB-スプーン』は、「115mm35g」と「170mm73g」の2種類。
115mmならサーフ向けモデルで使えますね。同じロッドで170mmを投げるとへし折れるでしょうね。
今国内にあるマグナムスプーンはほぼ全て輸入品。
アメリカンなサイズで、SBスプーンがかすむデカさのスプーンばかりです。
9インチになると国内の湖でも大きすぎる部類。
でも海にはマッチするシーズンがあります。それがコノシロパターン。
シーバス界は20cm前後の開発が熱いそうなので、その辺のサイズがいずれ発売されると思っている。
180mm80gあたりがソルト用マグナムスプーンとして基準になると思う。
それ以下なら、“マグナム”と呼ぶ必要はなくない?
最低でもルアーウェイト100gを許容するロッドが欲しい
現状では磯で使う「ロックショアキャスティング向けのロッド」がおすすめ。
最高クラスで望むなら、ヤマガブランクスの『ブルースナイパー106PS』や、MCworksの『Ragingbullシリーズ』みたいなスペックが欲しい。
……でも高いんですよね。
最高クラスでなくとも魚を掛けたいだけなら、100gを許容しつつ長めのロッドを選べばいいだけ。
それに該当するのが『ジグキャスター106H』で、120gも投げられます。
マグナムスプーンの性質を知ろう
大型のスプーンは当然重く、幅広となれば抵抗も増大するし、アクションでロッドに負荷がかかりやすい。
この辺りを詳しく解説しているのはこちらのサイト。
秦拓馬プロが実釣でやっているリフト&フォールを、10ft台のロッドでやるのは正直ツライ。
100gのメタルジグで同様のことはやれるけど、ベイトモデルに比べてグリップエンドが長くなるスピニングモデルではやり辛く、どうしてもストレスがたまる。
でもサーフだなら「まずは投げる」で深く考えなくてもいいかと。
何故マグナムスプーンでロッド操作が重要視されるかというと、スプーンはアクションの自由度が非常に高いから。
レンジを一定に引くタダ巻きから、激しいジャークまで対応できるので、アプローチする手段も組み合わせ次第で無限大。
100gでもジャークで曲がりすぎず、確実にリフトし、魚のトルクに負けない。
──そんなワガママなロッドが要求されますね。
ルアーの起源でもある万能なスプーンのアクションに死角なし
サーフヒラメでスプーンは使われているほう。
難点は幅広なので波に乗りやすく、アクションが瓦解しやすいところ。
それもサイズを上げることで、流れに負けないルアーになる。
重さのわりに飛ばせないのが難点だが、マグナムスプーンは、座布団キラーになる素質は持っていると思う。
【まとめ】FSでマグナムスプーンが話題にならなければソルト業界が終わってる
マグナムスプーンは実際に使っている人もチラホラ。大きいシーバスを釣ったりと結果は出ています。
「デカイ」「オモイ」「アタラシイ」でまとめると──
- 「デカイ」からビッグベイトを食べているランカーサイズを狙い撃ち! 冬期に合う!
- 「オモイ」からサーフの波と流れに負けず底をとれる。よってヒラメへのアクセスも抜群!
- 「アタラシイ」においては、まだこれからなので、実際に使って結果を出せば余裕でテスターになれるかも? あと魚がこれに対してスレてない。
ってところ。
小さいルアー使って、小さいヒラメをいちいち「ソゲ(笑)」っていうくらいなら、デカイルアーを使ってソゲをシャットアウトしてみたら?
サイズを追い求めるスタイルなら、デカイルアーを選択しましょう。
「あんなクソデカイスプーンで釣れるわけないだろ…」ってのが、マグナムスプーンを目にした人たちの感想でした。
しかしバストーナメント最終戦で、入賞アングラーの大半が使用していたこのデカイスプーンが話題となり、日本にも輸入され、このたびソルトも注目しだしました。
良くも悪くも”万能受け”を狙いすぎて、製品は日進月歩じゃなく旧態依然です。
その中で良い悪いをユーザーが背比べしているだけだから、プロの構想が受け入れられず、無難な物しか生まれていない気も・・・?