「またC社かよぉ!?」と書いていて気づきましたが、狙っていません偶然です。
今回はルアーメンでたびたび拘り論争が繰り広げられる「ルアーのスナップ」、
……そのとある商品について。
金属の擦れる音は魚に警戒心を与えるといわれる。
アイに金属スナップを繋げば、カチャカチャ音を出しているわけで……。
なんと! それを無くしたすばらしいアイテムの「サイレントクイックスナップ」なるものが、あるじゃ~ありませんか。
スナップ形状でスイムが変わる論争
ルアーにおけるスナップの役割は主に2つ。
- 1投ごとにルアーを変えたい時などの利便性(スレ防止にも)
- アクションを抑えたいor派手にしたい時
巻く(引く)だけで自然とアクションするのがルアー。
ラインとの接続部であるスナップは、その余裕(広さ)で動きが変化します。
補足すると、設計本来の動きはスナップを使うのが前提。
ルアーメンとして意識が高くなると、拘りだす人もいるのではないかと。
大半にとっては、「ルアー交換が楽になる」の認識でしょうし、それも間違いじゃないです。
スナップがルアーの泳ぎに与える影響
ざっくりいえば、スナップとアイの接続に余裕があるほど動きが大きくなり、狭ければ逆になります。
「こ↑こ↓」が広かったり狭かったりは、メーカーや種類によって違いがあります。
気にしても分からない人には分からないし、知ったところで釣果が増えるわけじゃないので、「(使いやすい)好きなの選べば?」が答えじゃないかなーと。
とまぁ「スナップがスイムに与える影響」はこんなところ。
それでは主題となる、「サイレントクイックスナップ」について語るとしましょう。
ルアーでサイレントするべき場所は他にあるだろう論
細かいことは公式に頼るとして──「サイレントクイックスナップ」さんの概要は、以下の通り。
せやな。
これは「ルアーとスナップが接触する部分に、緩衝材を塗布することで擦れる音を消し、音でスレるのを防ぎます!」ってのを、凝縮した紹介でしょう。
……でもそれをいうなら、フックのほうがうるさくね?
「音が警戒心を煽り、スレが進行する(釣れなくなる)」のは、多くが知っているだろうし、気にしている点。
あえて音を出す「ラトル入り」もあるけど、ルアーはそもそも泳いでる時に、フックがボディにあたるからガチャガチャうるさい件。
それが無ければ、より自然に近づくので、より釣れやすくなるはず。
でもフックが無ければ釣りあげるのは難しい。
──フックの音がしないルアーとなれば、本体に固定されているタイプやワーム。
音が関係しているかは定かではないですが、より自然に近いほうが釣れやすいのは事実です。
スナップとしては使いやすく、ランダムに動くルアーにしたいならアリ
接触部にすべり止めがあるので、泳ぎは固定されやすい。
結ぶよりは遊びがあるから、そういうズレがトゥイッチなど、テンポをずらすアクションに合う。
キビキビ動いて欲しいジャークベイトに向いてそう(小並)。
スナップの使いやすさは、開閉部の構造もさることながら、大きいことが大事。
小型になると、数回開けただけで噛み合わなくなったりする。
それは金属の性質にもよるから、小型で持ちがいいほど高価になると覚えましょう。
アジングに使う小型ジグヘッド用には、知恵の輪みたいにくぐらせるタイプがあります。
金属疲労を気にしなくていいタイプでも、サビには気をつけましょう。
管理のトラウトスプーンに使うのもアリです。
魚のスレは慣れと学習
魚は音に敏感で、人が聴き取る音とは違い、振動を感知する「側線」で判別します。
これが発達している(多い)魚ほど警戒心が強く、釣りにくいとされている。
嗅覚も機能だけでいえば犬並ですが、水中でどのように臭いが拡散され、それをどう嗅ぐのかは種類によってまちまち。
雑にまとめると、「水中において魚は人間よりも感覚が鋭い」わけ。
魚と言葉を交わせない以上、真に解明されるには、喋る魚が存在する必要があります。
水槽をノックしたあとにエサをあげることを繰り返せば、ノックだけでエサを食べようと浮上する程度には慣れます。
長い間、人間を見させてそれが害を及ぼす存在でないと学習させれば、触れ合うこともできます。それは水族館のショーでも実感できるでしょう。
リリースのみの場所が上級者向けとされるのは、釣られた経験を学習してしまうため。
……これらの学習した記憶は、長い間放っておけば忘れますけど、それは人間も同じこと。
魚の記憶や学習能力の研究は、web論文でも多くあるので、グーグル先生に聞いて閲覧すると新しい扉が開けるかも。
スレの進行したポイントで釣るに手っ取り早いのは、勧められるメソッドと違うことをすること。
それを加味すれば、音のしないスナップだったり、色のついたフックも、攻めの一手となるかもしれません。
木製のルアーはプラスチック製より金属音が鈍くなるので、静音対策としても使えます。