沼津港に訪れるのは初めてのはず。なのに、なんとなく懐かしく感じるのは、漁港がある街の空気は、全国どこでも似ているせいかもしれない。
でもここの空気は……ちょっと違くね? ラブライブは置いといて、干物しかなく鮮魚が居ないぞ!
ご当地アイドルが干物のお渡し会をしている空気感
漁港に側にある商店街といえば何だろう? らっしゃーせと呼び込む鮮魚店。海藻などの乾物。そして野良猫が人懐っこい。今まで訪れた場所は、だいたいそんな感じだった。
でも沼津港に隣接するこの地域は……何か違うぞ……!
ラブライブサンシャインが沼津のご当地アイドルに溶け込んでおられる。ここだけじゃなく、駅構内から作中の商店街はいわずもがなだし、町中のペナントも大体コレになっている。もはや誰一人違和感を抱く住人はおるまいて。
干物にサインの焼印をすれば、バカ売れするんじゃねぇかな?(画期的)
そんなわけで沼津港へ魚の買い出しに
買い物に行く友人に便乗する形で、1ヶ月ぶりに訪れた沼津市。いたるところで見かけるAquosにも慣れてきた。人は順応しやすく、興味を失いやすい生き物だ。
訪れたのは、沼津港に隣接する「港八十三番地」。──たぶん初めて訪れるはずですが、漁港がある街って全国どこも造りが似ているし、釣りをしていると”親の顔より見た光景”の空気があります。そんなわけでアウェイ感がまったくない。
10連休後だし平日だしで客は少なめ。GW中はみっちり往来があったんだろうなぁ。
魚を獲ったら「とりあえず開くか!」の文化があるのだろうか
港に隣接する商店をぐるりと巡り、どこでも干物はあるけど鮮魚がないことに気付く。
「何をいってんだコイツ」と思われるかもしれない。だが、卸売市場が目の前にあるのに、丸々1匹の鮮魚を全くみないのは不思議じゃない? 唯一見かけた鮮魚はキンメくらい。まあ代表格だからね。それよりもサザエとハマグリのほうが多かったですね。
干物の種類がホント多い。
定番のアジ・サバは当たり前、名物のキンメはどこでも見かけます。珍しさでは深海魚を筆頭に、イナダにごん太のタチウオ、貝類にブツ切りしたタコなど。それも「朝獲れ即干し!」を感じるみずみずさがあります。それ干し切れてなくね?
西日本は魚の鮮度にうるさい。東日本は熟成にこだわる。中間の沼津は「とりあえず開くか!」の文化があるのでは?
沼津の干物は有名ですし、魚が獲れたらまずパカッとやる情操教育があっても不思議じゃない。店先で干しながら営業できるのも合理的だし、これもライフハックだな。
地産だけあって干物はめちゃ安いすよ!
ぐるりと商店街を周り、店によって多少の値段変動はあるものの、焼津の◯センターに、清水の◯市場で売っている沼津産と比べれば格段に安い。
”多少の値段変動”は「質」かな。全て開かれてますけど、よく見ると下処理の有無で価格が違います。ちなみに下の画像は、今回買った中で最も単価が安い干物です。いくらだと思います?
「カマス・キンメ・アジ」王道の3種にこの匹数……。これで1000円ですよ。このままフリマに流そうかなって邪な思いを抱いてしまう安さ。浜松駅前で行商して遠鉄に喧嘩を売りたい。
店によっては割引のある見切り品もあります。それを狙っていくと、当分魚に困らない生活ができそうですね。キンメにホッケなど10匹くらい入って1kとかもありました。
お得に買物をしたければまず水族館にいけ!
沼津港は沼津駅からけっこう離れているので、徒歩はしんどいです。青春18きっぷ経由でも、沼津港を目的に訪れる人少ないだろうので、他の観光施設を目指してくるパターンが多いかと。代表されるのは「沼津港深海水族館」ですね。
観光施設の入館チケットは、「隣接する施設を利用すると割引もあるよ!」のパターンが多め。なるたけ安く済ませたいなら、「あれ寄って次これ」と割引対応をハシゴするのが得ですね。ちなみに干物を買うだけでも、駐車割引や飲食割引がもらえたりします。
沼津港深海水族館の半券は、港八十三番地の商店ほとんどで10%割引になるから強いですね。私達は最後に水族館を選んだので、やっちまいました。
そんなわけで次回は「沼津港深海水族館」です
戸田で見たのは”博物館”なので、剥製や標本がメインでした。こちらは生きた深海生物が見れる、希少な水族館。これがどこにあるのか……まさか商店街のど真ん中とは思わなかった。
暗闇でロボっぽく動くタカアシガニはホラーでした。次回に続きます!