魚釣りでしやすいケガやトラブルの応急処置を知ろう

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魚釣りでしやすいケガやトラブルの応急処置を知ろう

日常やアウトドアにおいて、ケガやトラブルは突然訪れるもの。

常に救急箱を所持しているわけでもなく、今所持している物だけで応急処置をする必要性が問われるシーンもあります。近年多い災害時もですね。これは講習で学ぶ方が多いと思いますが、知識として記憶に残っているだけでも違います。

今記事では、”魚釣りで起こりうるケガ・トラブルにおける応急処置”についてまとめてみました。

魚釣りでしやすいケガやトラブル

アウトドアスポーツである魚釣りは、主に水難事故によるトラブルが認知されています。でも狙う魚によっては、一歩踏み違えれば即昇天な場所を通ることもあります。

外洋の磯とか、険しく滑りやすい岩を登る源流釣りとか、大きな波が常にあるサーフとか、毒を持つ魚だって待ち構えています……。改めて考えると、私たちはヤベー所で遊んでいるものだなと実感する。

というわけで、釣行時で起こりうるケガやトラブルを視認してみましょう。

  • すり傷・切り傷
  • 打ち身・捻挫
  • 骨折
  • 熱中症・脱水症状
  • 溺れる・遭難
  • 釣り針が刺さる
  • 毒魚に刺される
  • 感電
  • 車上荒らし

釣行時に待ち構える危険はこのくらいあります。その原因は「自然」「生物」「人的」など──。

そこに自分が存在する以上、避けては通れないし、逆に巻き込まれることもある。これらのケガ・トラブルを回避するなら、”行かない選択”が最も確実! ……ですけど、それじゃあ誰も幸せにならない。

待ち構えるのなら、”もしも”に対応できる知識と道具があれば(まだ)いい。応急処置や対処法の知識があるのとないのとでは、生存率も全然違います。

だから応急処置は”教養”として、皆さんに知っておいていただきたい。

すり傷・切り傷など肌が損傷したら止血と消毒が大事

釣りに限らずアウトドアは足元が悪いため、転んですり傷を作ったり、刃物の扱いで切ってしまったりすることが多々あります。

どちらも基本は「消毒のち患部の保護」を優先させること。

すり傷はまず患部をきれいに洗い流すこと。これは雑菌を洗い流すためです。消毒されている水道水がベスト。川や海の水は少なからず細菌が居るので、使うのは”綺麗な水”であることを念頭に。手元にあればお茶でもいいです。

刃物で切った場合の処置もすり傷とほぼ同じですが、傷の深さで対処も変わります。

浅い切り傷ならすり傷と同じ処置で、深い裂傷だと止血が重要になります。手足なら患部の上か付け根を縛れば止血しやすい、出血部を心臓より上にすれば効果倍増です。それ以外は布かガーゼで押さえつけるくらいしか方法がありません。

どちらにせよ、清潔な布かガーゼで患部をおさえつけることが大事です。

ケガをした時の応急処置 | 柴崎ファミリークリニック
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打ち身・捻挫は患部を固定することを第一に

転んだ際に打ち身でうっ血した時は、まず冷やすことが大事です。

患部が青くなるのは内出血が原因。患部を冷やすのは毛細血管を収縮させ、内出血の進行をなるべく抑えるためです。保冷剤があればベストですが、常温の水でもタオルにしみこませて振れば、気化で温度が下がるためないよりマシになります。安定したら温めるようにしましょう。

捻挫はぐねりの程度にもよります。ひどい場合は筋繊維や関節の損傷も考えられるので、なるべく動かさないよう処置をすること! 無理に動かすと治りが遅くなるし、後遺症が残る恐れもあります。

どちらも”圧迫”のちに”固定”することが大事。患部の固定にはタオルが便利です。ぎちぎちに巻けばテーピング代わりにもなるので活用しましょう。

手足を骨折したらロッドをへし折って添え木にする気概も

骨折の応急処置は打ち身・捻挫とほぼ同じ流れです。

折れた部位が手足の場合は添え木で固定しましょう。手は体の前にくるようにして、足はなるべく折りたたんだほうが杖で歩きやすいです。釣り竿は頑丈なので添え木にベストですが、それゆえに自力で折るのも難しいジレンマ。

ともかく、自力で動けそうか動けないかで対処を切り替えましょう。ちなみに肋骨や鎖骨が折れた場合は、上体をなるべく動かさないようするしかありません。

骨折時の応急処置|げんき情報|大阪府医師会
骨折は、気づかずに放置しておくと、悪化させてしまったり、治癒を遅らせてしまうことになります。ねんざだと思って安心していたら骨折だったというケースも多く見られ、特に子どもさんや高齢者の場合は注意が必要です。

熱中症・脱水症状の対策は体を冷やす方法を探す

熱中症と脱水症状は併発しやすい病気です。

汗は体の水分を使い、体温が上がりにくいようにしてくれています。脱水症状になると汗がでなくなり、体温が上昇しやすく熱中症になります。だから同時に対処する必要があります

まずは体を冷やすことが先決。なので日陰を探して体を休めること。服を楽にして余裕を作り、風が通りやすいようにして体温を下げるようにしましょう。もっと早く下げるには、首・腕・脚の付け根を濡れタオルか保冷剤をあてがうといいです。

この処置をしている際に水をちびちび飲むことで、脱水症状と熱中症の対策が同時に行えます。水を一気飲みすると吸収が間に合わず、内臓の負担になるため避けること。

効率的な水分補給|大塚製薬
熱中症は強い日射しの下で運動や作業をする時だけに起こるものではありません。熱中症の正しい知識や対策・対処法を学び、暑い季節も安全に過ごしましょう。「熱中症からカラダを守ろう」、「効率的な水分補給」のページです。

ポイントは汗で流れ出る水分と塩分を同時に補給すること。特に塩分は簡易補給が難しいため、夏の外出時は岩塩を持ち歩いてペロペロするだけでもマシです。

山中は木陰が多いし水も冷たく、熱中症になる恐れは低い。でも脱水症状になる可能性は高いため、”汗が出なくなった”状態は要注意です。海の釣りは日陰が少ないし水温も高めだから、対処するにはまず濡れタオルが必須ですね。

高齢になると代謝が落ちて汗もかきにくくなるため、こまめな水分補給と体温をあげない工夫を忘れないようにしましょう。

溺れたり遭難した場合はまず通報と人手を探す

まずは緊急通報の番号を理解しましょう。

  • 110(警察:人的被害や事件性のある事柄)
  • 119(消防・救急:火災またはそれが起きる可能性。急病人の搬送)
  • 118(海保:海上の救難・救護)

海で溺れた場合を想定するならば、優先すべきは”通報”です。溺れる人を助けることは、救助に向かう側も同じ状況下に足を踏み入れることです。

本命が”プロを頼ること”であり、保険が自身で救助する行動です。

通報の際は眼前の状況を口頭で伝える必要があります。……あせらず深呼吸をしてから、早口でまくしたてないよう通話しましょう。現在時を正確に伝えることで、救助に来てくれる人は1秒でも早くたどり着けます。救助者の状況を確実に伝えることができれば、それだけ助かる確率もあがります。

通報は携帯電話がメインでしょうけど、固定電話より現在地の特定が難しいため、位置情報(GPS)で現在の住所を調べてからのほうが確実です。海や山なら緯度経度でより細かい指定もできますしね。

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通報先に関しては、港内や海岸なら119で消防、洋上での出来事ならば118で海保に連絡しましょう。その判断が難しいのならばまずは119に。突き落とされたなど人的被害であれば、警察にも連絡しましょう。

溺れた人を自ら助ける場合は、絶対に一人だけで行動しないように。泳ぎに自信があっても、人ひとり抱えて泳ぐのとはわけが違います。

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