魚釣りでしやすいケガやトラブルの応急処置を知ろう

  ※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています。
魚釣りでしやすいケガやトラブルの応急処置を知ろう

体に釣り針が刺さったら部位によっては速やかに病院へ

釣り針が刺さるのは指先が多いです。その場合はチクッと刺さるくらいですし、大事に至らない場合がほとんどですが、仕掛けを投げる動作中では大怪我につながります。

釣り針は刺さっても抜けにくいように”カエシ(バーブ)”がある物がほとんど。深く刺さってカエシまで到達した場合、ワイルドに自分で「ブチィッ!」と引き抜いてしまうと、無駄に大きな傷になってしまいます。

ペンチがあるなら、カエシを潰して貫通させたり、その部分を切って針を抜くるほうが、傷は小さくすみます。

もし自分で応急処置できない箇所──例えば頭部に刺さってしまったのなら、なるべく動かさないよう、速やかに病院へいきましょう。

毒魚に刺されたら患部を温めるほうが効果的

自然界には毒を持つ生物も多く、魚釣りでは意図せず釣れることもあります。

海でよく釣れる毒魚といえば、「ハオコゼ・アイゴ・ゴンズイ・アカエイ」でしょうか。まずはこれらに刺された場合の応急処置について。これらの魚はヒレなどにある毒針(毒腺)が原因です。刺されると患部がズキズキ痛む状況が長く続きます。

応急処置はまず温めること。この痛みは「タンパク毒」によるもので、風呂より熱めの湯に患部を浸せば、毒性が弱くなり痛みも薄くなります。ハチやヘビは違う成分のため、温める処置は水棲生物に有効な方法です。

とはいえ、現地に都合よく熱湯があるわけがありません。例にあげた魚よりも毒性が強い個体も、数多く存在しますし釣れる可能性も高い。

痛みを我慢して釣りをするより、早めに病院へかかることで、早めの回復を心がけましょう。

クラゲや魚に刺されたら―その対処法
クラゲや魚に刺されたら、どうすればよいでしょうか。海で刺された場合、すぐに医療機関に行けないことも多いはずです。そんな時に気をつけるべきことはなにか、平成10年から島根県・隠岐島にある隠岐島前病院で離島医療を守り続けている白石吉彦先生...

サーフでは打ちあがったクラゲに刺されることも考えられます。カツオノエボシなどの毒クラゲは、視認できないほど小さい毒針を無数に刺すため、1本1本抜くことが難しい……。そのため患部を洗いながすことが先決。

刺されたら患部には絶対触らないように。手で抑えると針が深く刺ささって悪化したり、触れた箇所にも刺さって被害が広がってしまうことも……。

「或るケースに対応する処置方法」を知らないと、逆に被害を増やしてしまうケースになりますね。毒は口で吸い出すものと認識されていますが、歯茎に毒が入り込んで口の中全体に毒が周る可能性もあります。その時は必ず口内を洗浄するように。

電線や雷で感電するような場所と状況で釣りはしないように

海の堤防は常夜灯が整備されているため、電線が多くはられている所もあります。そこで釣りをすると、電線に仕掛けがひっかかってしまったり、竿が直接触れて感電する恐れもあります。

竿を掲げることで雷が落ちやすくなることはありませんが、屋外に居る限り”もしも”はありますので、早めに屋内へ避難しましょう。もしも屋根がない地域であれば、樹木に落ちる可能性が高いため、そこから少し離れた場所で過ぎるのを待つか、開けた場所なら金属製品を別にして、身を低くしてやりすごしましょう。

これらの方法は直接落ちる確率を少しでも下げる方法です。山間の天気は特に変化しやすいため、雷の音が聞こえたらまず、退避する場所を探しましょう。

登山中に雷が聞こえた時の対応、避難方法 | 初心者のための登山入門
このページでは、落雷が発生しやすい気象条...

車上荒らし対策は車内に物を置かないこと

車上荒らしは人気が少なくなる夜釣りに多いです。釣り場は決して人通りが多くなく、防犯カメラも十分ではないため、されやすい環境ではあります。

特に狙われやすいのは、車内の見える場所に釣り道具(主にロッド・リール)があったり、バッグなど貴重品が入ってそうな物が見える場合です。それがなければ高級車ほど狙われやすい。

対策するには、必要以上の道具を持って行かないようにして、車内をなるべく空にすること。街灯がある場所に駐車したり、振動感知のドライブレコーダーを設置するなどがあります。

車上荒らしは犯罪なので警察も動いてくれますが、証拠が残りにくい難点があります。そのため状況の説明と映像などの証拠が不可欠。

車が荒らされていると気づいたら、まずは一通り写真をとって時間を確認し、警察に通報しましょう。デジタルカメラはファイルに撮影時間が記録されるため、証拠として説明するのに便利です。振動検知・人感センサー搭載のドライブレコーダーなら、車が揺れたり人が通ると録画を開始するため、証拠を残すのに適しています。

ドライブレコーダーの「駐車監視」は、後付けできる!
ドライブレコーダー選びで、最近重視されている「駐車監視」。駐車中に監視カメラになる、セキュリティ面で心強い機能だ。しかしすでにドラレコは装備済み。駐車監視の機能は欲しいけれど、買い直す財力はない……という人に朗報。駐車監視は、後付けが可能!

そのため、静止画と動画の”合わせ技”が有効ですね。状況証拠は多いほど良いです。

単独釣行が多いならタオル2枚以上に応急処置キットを

釣行時に想定されるケガやトラブルについて、応急処置の方法を並べてきました。ここまで読んで気づいた方も居ると思いますが、応急処置の際にもっとも必要となった物は何でしょうか?

答えは「タオル」。患部を抑えたり固定するのに使えるし、濡れた体や汚れをふくことだってできる。バスタオルサイズなら簡易の担架にも使えるし、ハンドタオルは骨折や裂傷の応急処置でよく使われます。

タオル以外にも、日用品を応急処置に活用する方法は災害時にも役立ちます。

応急手当・日用品を使った応急手当

携帯できるコンパクトな「応急処置キット」も販売されています。

ケガやトラブルは日常のどこで起きるかわからないもの。それは自身に起きるかもしれないし、他人がケガした状況に遭遇するかもしれない……。そんな時にこそ、知識と応用が役立ちます。

ファーストエイドキットは使用方法もそこに記されています。処置の順番を記したメモと保管できるため、文字さえ読めれば、知識がなくとも使えることが強みですね。

応急処置に関しての便利なリンク集

応急処置は各自治体の消防やセミナーなどで、定期的に実施している講習で体験しつつ学ぶこともできます。種類によっては証明書ももらえますし、人工呼吸と心肺蘇生法は、人形を使った実施訓練で加減を経験しておくほうがいいと思います。

講習の内容について|講習について|日本赤十字社

ケガとトラブルは、何もアウトドアだけに限ったことじゃありません。

近年は局地的な災害も増えていますし、一人でも多く応急手当の知識を持つ人がいれば、助かる命も多くなるのではないでしょうか。ネットで検索すれば解決法はいくらでも探せますけど、”一刻も速く”の状況もあります。教養はそういう時に役立ちます。

応急手当Web
北海道医師会救急医療部が提供する、いざと...

アウトドアに関する応急処置の方法についてはこちらを参照してください。

https://medicalnote.jp/contents/160419-037-HU

なんにせよ、ケガしないことにこしたことはありません!

アウトドア(魚釣り)は無理しない範囲で、安心安全に行うようにしましょう。また「自分は大丈夫」と過信しないように。そしてもしものために、絆創膏くらいは常に所持するようにしましょう!

error:Content is protected !!