シーズンごとに釣れる魚は毎年だいたい同じ──。だから「釣れだしたから行くぞ!」は無能なんです。自分と周りの釣果記録を残しておくと、翌年からすごく役立ちます。
でもデータ入力が面倒ですよねぇ……。なら便利で簡単なのを使えばいいじゃない!
四季(シーズン)で釣れる魚が大体決まっている理由
魚には旬があります。それは「一番美味しい時期」 ──とされていますが、実際は”捕まえやすい(漁しやすい)時期”が該当しています。なぜ漁がしやすいか? それは、わざわざ沿岸に寄ってきてくれるから。
多くの魚は産卵行動で、日本沿岸に近づいてきます。そのきっかけが「水温」とされており、じゃあ水温と関係するのって何だろう? ──季節ですよね。日本全国で気温の差はあるので、全国どこでも同じ時期に釣れることはないです。
でも……南で釣れだしたから、そろそろこっちにも来るよね? ぐらいの予測はできるでしょう?
春夏秋冬で自分にできる釣りをピックアップ
四季で釣れる魚はほぼ決まっていますが、全国全てを予測して狙うのは難しい。他のアングラーも同じことを考えているし、釣果情報誌なりサイトも同様です。
でも自分自身が行くフィールドだけは、他の誰かがわざわざデータを公表することはないでしょう。だから自分で集めたほうが信憑性も高まるし、翌年以降の糧になります。
例えば浜松市に住む私ならこんな感じ。
- 春:”ヒラメ” ”堤防サビキ”
- 夏:”クロダイ” ”マゴチ” ”ジグサビキ” ”タコちゃん”
- 秋:”ボトムチヌ” ”ヒラメ” ”青物” ”キス”
- 冬:”ロックフィッシュ”
季節ごとに釣れる魚を知るメリットは爆釣に出会えやすいこと。なぜなら、最初に接岸した群れに当たると、競争率が低いからです。爆釣をたびたび経験している人は、運もありますが、群れが入りやすい時期を知りつつ、足繁く通うロコアングラーだからこその特権といえます。
データを集めるに適したツール
データを入力するのはPCが望ましい。メモ帳なりカレンダーでも構いませんが、やり直しとデータソート(並び替え)が簡単にできるのがPCのメリットです。
入力ツールは「EXCEL」など表計算アプリが向いています。データの並び替えも簡単だし、グラフにすれば視覚的にも釣れる月日がわかりやすくなります。個人的におすすめしたいのは、「Googleスプレッドシート」ですね。機能はEXCELに劣りますが、ブラウザで誰でも使えるし、ユーザー間同士の共有と共同作業もできるから、仲間と作り上げる釣果記録も可能です。
そういうツールに慣れておいたほうが、仕事なり書類作業で役立ちますので、まずは触れてみることからはじめてみてください。
より大きいデータを参照できる「Googleトレンド」との併用
統計はデータ量が多ければ多いほど信頼度が増します。個人だけの釣果ではデータ量が最大のネックになります。信頼に足るほどのデータ量にするためには、他人の釣果も監視するのが一番早い解決法といえます。
ではそれどこから……って疑問が浮かぶでしょう。良いサービスがあるんですよ。毎日何が起きたのかを記録している「Googleトレンド」がおすすめです。
Googleトレンドは世界中の検索データを参照できます。これを釣りに活用する方法は、データを集めたい魚と場所(地域名)なりで検索しましょう。アングラーは”他が釣り出してから行動する”パターンが多く、現在はその方法をウェブ検索しようとします。なので「特定ワードの増加=釣れる時期」が成り立ち、自分でコツコツ入力するよりもデータが集まりやすくなります。……精査は面倒ですけどね。
釣果への活用方法はこちらで説明しているので参考にしてください。
Googleトレンドのデータ量は膨大ですが、ある特定地域の釣果データを調べることは向いていません。だから限定した1シーズンを追うには、個人の地道な収集が必須なのです。Pythonなどでデータ自動収集プログラムを組んで、トレンドが増えたら「今これが釣れてるぽいよ!」と通知を出す道もありますね。
統計学は機械学習との相性がよく、今ホットな分野です。Pythonも学べば年収1000万プレイヤーも夢じゃありません。
カレンダーに書き込んでいく方法はオススメできない
紙のカレンダーなりスマホのカレンダーアプリなりに、釣果を記録している方は多いと思います。でもちょっと待ってほしい。カレンダーは記録を残していくのは楽ですが、それをまとめあげるのが面倒なんです。
例えばカレンダーアプリは”仲間内での予定共有”が主な機能のため、数値データを記録することは向いていません。「あの日に何が釣れた」という記録を見るには簡単ですけど、1年の記録を数値にまとめあげるのは、専用アプリなりプログラムに詳しくないと難しい。どちらかといえば、パチンコ収支管理アプリのほうが役立ちます。
釣果の有る無しを100円ごとに入力する工夫だけで、年間グラフ表示もできます。多ければ「いっぱい釣れる月なんだね~」くらいはわかるようになりますね。
1シーズンの釣行記録を残すメリットとは?
- 今何が釣れるかを可視化できる
- 戦略的な釣行予定を計画しやすい
- 効率よく釣果を”拾う”ことができる
- データを活かして情報提供することで人気者に!
1シーズンの釣行記録を残すと、上記のようなメリットを受けることができます。一番のメリットは”無駄を省ける”ことですかね。
反対にデメリットは成長しにくくなること。──その理由は、決まった釣りしかできなくなるから、引き出し(応用)を増やすことができないから。たとえば、慣れたホームから離れると途端にザコ化するなど……、心当たりがある人もいるのでは?
自作釣行カレンダーを作ってみてはどうだい?
今は写真を提供するだけで、カレンダーを制作してくれるサービスも増えました。
自分で画像加工することができれば、提供する写真に「釣れる魚種」を入力するか、その画像を選択しておけば、該当の月に釣れる魚がわかりやすくなります。スマホにある画像を選択するだけでいいサービスもあるので、自分にできそうなサービスを選びましょう。
うまく活用し、効率よく魚を釣りまくって人気者になりましょう!