浜松市の渓流で死亡事故がありました。
その内容が少し特殊で、約80cmある石の下敷きになって発見されたとのこと。……誰が自分に向かって、巨石が落ちてくることを予想できるのだろう。
そして、どう防げばいいのだろう。
魚釣りに絶対!安全!はない
魚釣りにゼロリスクな安全はありません。
ジャンルによって多少リスクの増減はします。中でも山間の渓流で行う「渓流釣り」は、あらゆるジャンルの中でも、リスクが高めな釣りになります。
よく「安全に行え」といいますが、いつだって危険は突然訪れます。
渓流釣りで起こりうる事故はどのくらいある?
- ゲリラ豪雨での鉄砲水、落雷
- ダム放流で起こる増水、中洲取り残され
- 上流部で起きる土石流
- 川沿いの崩落、そして落石
- 強烈な毒を持つスズメバチやヘビの存在
- 野生の獣(イノシシ・クマ)に出会ったら
- 深みにハマり流される・溺れる
- 苔で滑って強打
- 沢登りで滑落
- 遭難
さくっと考えられるだけで、渓流釣りで起こりうる事故の原因は、最低でもこれだけ考えることができますね。
魚釣りは自然で行う遊び、だから自然の驚異がまともに襲ってきます。
海の堤防釣りが「ちょっとコンビニいってくる」のレベルなら、渓流釣りは「雨予報だけど富士山登ってくる」くらいのガチ登山。
──というわけで、渓流アングラーは、他の誰よりも自然を畏怖するべき!
【対処】事故にあっても誰かが助けてくれるよう、足跡を残すことは大事
1人で魚釣りをする人が多いでしょうけど、”もしも”を考えるなら、単独で行くのは避けるべきです。
1人では怪我などで動けなくなった場合、助けを呼ぶこともできません。携帯・スマホがあれば? ……電波がなければどうしようもないでしょう。
でも2人なら──無事なもう1人が助けを呼びに行くことが出来ます。だから危険に踏み入れる時は、バディ(相棒)が重要なんですね。
どうしても1人じゃないと行けないのであれば……
- 「どこそこに行ってくる」と身近な人に伝えておく
- 乗ってきた車にメモを残しておく(上流に行くか下流に行くか)
- 「明日までに帰ってこなければ助けを呼んでくれ」とフラグを立てておく
などの根回しをしておくべきでしょう。浜松で起きた落石事故は、家族に「釣りに行く」と伝えていたため、発見が早かったのです。
真ボッチならSNSを活用するべき
同居している家族もいない、周りに頼れる人もいない──そういう状況の方もいるでしょう。
真のボッチであるなら、誰に伝えておけばいいのだろう?
これはSNSなどのネット上を利用するのがベストです。フォロワー0人でもワード検索でたどり着く可能性はありますし、ブログやYouTubeのコメント欄に足跡を残すだけでも、誰かの記憶に残るかもしれない。
時にそれが助けになるかもしれないし、友達が増えるキッカケになるかもしれません。
あとは……他人が事故にあっている時の対処法を学ぶことで、自分に役立てることもできます。最低でも応急処置くらいは覚えておきましょうね。