離岸流はサーフの一級ポイント。ゆえに競争率が激しい。
誰よりもはやく見つけるには、遠くから見ただけで判断する必要があります。……でも離岸流って、波打ち際まで行かないとわからなくない?
いやいや、遠くからでもわかるし、なんならGoogleMAPでもわかりますよ。
離岸流は海岸線の形状から見つけるのが簡単
離岸流はなぜ発生するのか。海流なり沿岸の地形も関係しますが、もっと簡単に考えましょう。
遡上した波が沖へ戻る力が強いと離岸流になるわけです。
波打ち際って遠くから見ると、弓なりの形状になっていませんか?
海岸線に起伏があるのは、波が遡上する力が一定ではないこと。つまり、直前の地形に変化があるとわかるわけです。
弓なりの海岸線を見つけたなら、一番曲がりの深い箇所の先に、離岸流かワンド(一部だけ深い)の一級ポイントが待っています。
弓なりの海岸線は一級ポイントの宝庫!
弓なりの海岸線は2タイプにわけられます。
ひとつは、押し寄せた波が左右にわかれ、沖へ戻る力が手前を深く削るタイプ。遠浅サーフに多く、離岸流やワンドが点在するポイント。
もうひとつは、沖の海流と手前の流れが逆方向になると、渦が発生して一部分を削って深くなるタイプ。ドン深や海流が近いポイントに多く、サーフよりも岩礁帯や磯によく見られる。
どちらも共通するのは、海岸線を侵食する力があること。
NHKのブラタモリを見ているとよくわかりますが、地形の変化は、風や水が長い時間をかけて岩なり土を削ること(侵食)で形成されます。
砂はそれらより軽いため、波の力で簡単に削れてしまいます。
沿岸の砂が一部だけ大きく削れてるってことは、大きく削るだけの力がそこに発生していることがわかります。サーフなら離岸流が主な要因になるわけですね。
海岸線の形状で良ポイントがわかるなら、GoogleMAPで探すこともできる
GoogleMAPなど、実写の航空写真を使った地図なら、全国の海岸線をどこからでも確認することができます。
遠浅サーフは岸から離れた場所で白波が立っていたりするし、ドン深サーフなら岸まで波が立っていなかったりします。
海岸線の形状がどのように形成されているかを理解すると、地図を見るだけでも「離岸流がここにありそう」とか、「他よりここが深そう」などとわかるように。
朝マヅメで困るのが、夜明けが遅い時期に真っ暗な状況で離岸流を探すこと。日中なら遠くから見るだけでわかるけど、真っ暗な夜にその方法は使えない……。一体どうすればいいんだ……。
こちらの記事にまとめていますが、たとえ暗闇でも、海岸線さえ見えれば、離岸流を探せます!