サーフルアーにおける一級ポイントは、離岸流とワンドです。
ワンドは他よりも深い箇所のことで、魚が身を隠しやすいことから、数釣りしやすいポイント。ただし、海が荒れると移動しちゃうため、毎回探す必要があります。
でも簡単に見つける方法があれば楽ですよね。
ワンドを簡単に探すコツとは?
ワンドは他よりも深くなっている部分のこと。水深があると水色が濃くなるから、海を眺めればどこにあるかはわかります。
──でも、雨で濁りが入っていたら?
パッと見で水色の変化がわからなければ、どこにワンドがあるかわかりにくくなります。波が高かったりうねりがある状況も濁りやすいから、わかりにくくなりますよね。
こんな時でも、「波打ち際の傾斜」を参考にすれば、ワンドがどこにあるかわかります。
波打ち際に行けばわかるから、真っ暗な夜でも「沖にワンドがありそう」と判断できるため、活用すると便利ですよ。
ワンドは沿岸の傾斜でどこにあるかわかる
波打ち際の傾斜がワンドの形成に関係するのはなぜだろう?
遡上する波は海へ戻ります。その過程で砂を削るため、より強い(高い)波があると、他より傾斜がきつくなります。離岸流と同じですね。
海岸線が弓なりだと、寄せる波が左右ぶつかる箇所が必ずあります。
そこは離岸流が発生しやすい地点であり、ワンドが作られやすいポイント。こういう場所は必ず、波打際の傾斜が他と違っています。
サーフは海だけではなく、足元の地形も注視するべきです。
砂浜の地形で沖の様子がだいたいわかっちゃう
遠浅サーフの特徴は、波打ち際の傾斜が緩く下がっていること。
遠浅は満潮と干潮で波打ち際の位置が変わります。満潮時は干潮の波打ち際が離れた沖にあって、消波ブロックのような役割をしており、岸にたどり着く波の力が弱くなります。
力が弱い波は砂を運ばないため、沿岸部の傾斜は緩い坂になります。
逆にドン深サーフは、波打ち際に近づくほど傾斜がきつくなり、波も手前で大きくなります。波が砂をどんどん積み上げる形になるため、沿岸の傾斜がきつくなります。
図にするとこんな感じ。
波打ち際の傾斜がきついほど、波の発生点より先が深くなります。
足元を見るだけでワンドを探すなら、波打ち際の地形に注目したほうがわかりやすいこともあります。特に夜とかね。
離岸流は岸から戻る水流の力で、底の砂を深く掘り下げます。ようするに、離岸流があるとワンドもあることにもなりますね。
離岸流もワンドの探し方と同じ要領で見つけることができます。それをまとめた記事があるので、ぜひこちらもご覧ください。
離岸流とワンドは仲良しこよし
離岸流とワンドはサーフの狙い所さん。みんなこぞって狙うため、競争率が高くなります。
明るければ目視で見つけることは簡単。でもライバルに差をつけたいなら、暗いうちから良ポイントに陣取って粘るのが王道。
サーフは毎日のように地形を変えるため、昨日ワンドがあって釣れた場所に目印をしても、翌日になると全然浅くなっていることもザラにあります。
ハイシーズンの競争率は得に高いから、暗い時でも一級ポイントを探せる方法は、覚えておいて損はないですよ!