ルアーフィッシングに使うプライヤーは、エサ釣りとちょっと違う役割がある。
今までを思い返すと、魚よりも、道具に対して使う機会が多いような……。
プライヤーは金属製品なので、錆との格闘。錆びにくい製品も増えて、安価も増えてきました。
ここらでひとつ、コスパに優れた使いやすいモノを選んでみました。
錆びないプライヤーは存在しない
一応「錆びない鉄」はこの世に存在します。
なんで錆びないのかわからない「デリーの鉄柱」に、「高純度の鉄」が該当。世界遺産を溶かすのは無理ですが、高純度の鉄ならまだ可能性はあります。
もしそれをプライヤーに使う場合、それ1つで車が買える値段になりますね。
錆びにくい金属である「ステンレス鋼」は、比較的安価で耐食性に優れるので、多くの工業品に使われています。
でも錆にくいだけで、錆びないわけじゃあない。特に塩は天敵。
塩は保護皮膜を簡単に突き破るため、海釣りで金属製品を扱うには、その被膜を維持するメンテナンスが必要です。
……ぶっちゃけ、水で洗えばいいだけなんですけど(真理)。
スプリットリング交換は短いほうが向いている
ルアーフィッシングでプライヤーを使うのは、スプリットリングを開けるためが多い。
私はスミスのプライヤーを使っています。
ポケットに入れることを考え、取り出しやすさを優先して、長い物を選びました。
──これがまあ、小さいリングだと先が入らない。
柄が長く持ちやすいため、針を外すのはやりやすいし、力を入れる作業には向いている。
ソルトルアーはリングが大きめなので問題ないですが、フレッシュの小ささだと、どうしてもストレスがたまってしまいます。
スプリットリングの交換に向いているプライヤーとは
グリップ部は手に収まるくらいで、そこから先は5cmあれば十分。
とすると、だいたい「15cm以上20cm未満」のサイズですかね。
このくらいだと、小さい物から大きな物まで、万遍なく扱えるサイズになる。
最近はアルミニウム製も安くなりました。でも錆びにくいだけでステンレスと同じです。
「軽量化」は確かですけどね。
「耐食・防腐」とか、どこまで信じていいのん?
A.あまり信じないほうがいいです。
様々な防腐処理を施しても、保護皮膜が傷つけば酸化は進みます。塩水に対して鋼は無力です。
先にもいったように、とにかく洗うこと! 釣行後は必ず水洗いしましょう。
安物は錆びやすいですが、高価でもメンテを怠れば錆びます。
釣りにおいて、プライヤーなど金属製品を長く使える人は、物を大事にする意識が高いです。
リールも金属製品ですし、それより精密なので、メンテナンスはしっかりやりましょう。
プライヤーのメンテはシリコンスプレーがおすすめ!