アジングは軽い仕掛けを使うし、
「1に感度、2に感度……ええい、とにかく繊細なタックルを使うんだよぅ」といわれている。
けれども、魚釣りは口に針をかければ勝ちです。
DAIWAから発売されている「鯵天」という製品がある。
「シーバス狙いに来たけど、常夜灯下でアジがたむろってるし、そっち狙うほうがいいかなぁ」
──なんて時にノットを組み直す必要もなく、そのまま中小物狙いに切り替えれる優れ物!
シーバス用のタックル構成なら余裕で流用できる
シーバスを狙うラインシステムは、PE1号にリーダー16lb前後が多い。
大型だけを狙う場合でも、リーダーが20lb以上になるくらい。
ロッドは汎用が効く「Mモデル」が多く、バチパターンになるとMLかLになるくらい。
ライトタックルほどじゃないにしても、シーバス用は感度が悪いロッドじゃない。
タックル全体の総重量差も、せいぜい50g以内てところ。
「でもアジを釣るにはライン太すぎるしロッド硬くない?」──と考える人も多いと思う。
冒頭でいったように、魚を釣りたいのであれば、「口に針をかければ勝ち」です。
硬いタックルだと口切れがしやすいのなら、ドラグをずるずるにすればいいだけじゃない。
使い方は鯵天をスナップに繋いで小物用ジグヘッドを結ぶだけ
『鯵天』はスナップで繋ぐシンカー(オモリ)。
浮力もあるからゆっくり落とせるし、シーバス狙いからアジ・メバルに切り替えることもできるメリットがある。
「今日は小物のほうが元気そうだな」と感じたら、スナップに鯵天をつけて、小型ジグヘッドにワームのライトなリグを結べば、ハイ完成!
上層をねっとり巻いたり、カーブフォールで誘ってみたり。
口が柔らかいので、強くアワセる必要はなく、ドラグ緩めで巻いてランディングしましょう。
「シーバスタックルでやるアジング(哲学)」に難点があるとすれば、ロッドが硬すぎると鯵天の重量を感じれなくなること。
シーバスルアーは15g前後が多いのに対し、鯵天は「3.5~9.5g」しか重量がない。
柔らかめのMLかLなら問題ないけれど、モデルによっては「最低10g~」もあるから、ロッドの対応重量は確認しておくこと。
MLモデルなら、6gは大抵許容してくれるので、やっぱりしなやかなロッドが望ましい。
ジグヘッド自体は軽くてもOK
別にジグヘッドじゃなくても、適当な1号のラインに針を結んで、それにワームをさせばいい。
でもジグヘッドが推奨される理由は、ワームにも浮力が存在するから。
それを沈めるため役割があるので、針だけでもガン玉を使うことを勧めます。
ただし、鯵天より重くするのはダメ。
鯵天より気持ち遅めに落ちるほうがいいので、ジグヘッド(オモリ)は「2g程度」を選ぶのが無難。