とある下見のついで──ですけど、前から気になっていた店に行ってきました。
釣った魚を買い取るサービスをしている、回転寿司の「武蔵丸」さん。
隣の県だし、売ることも食べに行くのもタイミングがなかった(20分あれば県境越えるけど)
豊橋にあることは知っていたけれど、豊川店もあると知って地図で調べたら……
「通る道沿いにあるのは、神がいっている、ここに行くしかないと……」
というわけで寿司ってきました。
回転すし「武蔵丸」はこんなお店
地産地消の究極といえるスタイルだし、HPの煽り文もコレだから、値段が高めと予想していた。
しかしメニューにある値段は意外にもリーズナブル。これならパクパクいっても、会計で血を吐くこともなさそう(貧民感)
それよりも気になるのは、釣魚がどう提供されてくるかだ──。
「◯◯市の△△さんがどこそこで釣られました」スタイル
この札がついた皿が回る様は、さながら土俵を廻る懸賞のようだ。
常連になるほど、「今日Aさんの魚入ってる?」みたいな会話が繰り広げられそう。
業界人が凄腕を探すのにも一役買うかもしれない。
釣り人的な楽しみ方として、その地域と魚により、釣法談義を咲かせるのもいいかもしれない。
「そこでこんなの釣れんの!?」
てのもあったりした(居るわけねぇではなく、釣れるんだ…という意味で)
適当に注文をぶっこんでいく
食べたかった『光り物三昧』が品切れで、出鼻をくじかれたが──
『店長いちおし5貫盛り』
左から『真コチ』『真アジ』『白ミル貝』『鰻蒲焼』『生しらす』。
シャリは小さめだが、ネタはそれなりに大きく、ボリューム感がある。
「どれどれ、釣ったコチを自ら寿司にしたこともあるから、私はうるさくってよ」
──うん! これは新鮮な味だ。
寝かせて熟成した甘みとは違う魚らしい味。どれも身の弾力が鮮度を物語っている。
ふやけたようなネタを載せる、安い所とは雲泥の差がある。
値段よりも何を食べようか迷いすぎる品揃え
友人が頼んだ『クロムツ』の握りはすごかった。
生で食べるのははじめてだが、ぬるぅとした脂の舌触りと、それを締めてくれる酢飯。噛むほど甘さが滲んでくる極上の白身だった。
ヤバイ、ヤバイですよ! こればっかり頼んだら(財布が)死んでしまいます!
『スズキの昆布締め』
この大きさはやっぱり味が落ちるなーと。
昆布は乗っているけど、昆布締めで寝かせたわけではなさそう(暴言)
『炙り三昧』
友人の。マグロのハラモがおいしそうでした(小並感)
『さんま岩塩あぶり』
これ家でやりたいなーと。ガスバーナーやっぱ買うかな。
炙りシメサバ好きなんですよ。脂多いと翌日胃にくるけど。
他には『えんがわ』『あん肝』『カンパチ』『真アジ』など、2人して適当に頼んでいたから、途中で考えたり数えることをやめた。
寿司自体はそれほど大きくないほうだから、「こんなのいくらでもいけるね!」と思っていた。
けれど、計10貫ほど食べたら満腹感が襲ってきた。
もうちょい食べたいのに、くっそ、女子力高めにシェアればよかったか!
会計は2人で5000円いかなかった。
高いほうから注文すると、倍近くは行きそうだけど、それ故に「安い!」と感じました。
味について釣り人並の感想
突き抜けて美味しいわけでもないけど、魚の味はまがい物じゃないってことはわかる。
1皿100円レベルと比べるのも馬鹿馬鹿しいが、それに慣れすぎていると、「味がしない」って感想が多いのではないかな。
どのネタも歯ごたえがあって、釣り人並に慣れ親しんだ「新鮮な味」を感じる。
釣魚の買取については、ホームページを実際に見てください。
「えっそんなに高く買い取ってくれるの!?」と思うかも。
鮮度を保つ必要があったり、それなりに厳しい基準はあるので、売ることを考えるなら保冷に気をつかいましょう。
数日前、それに役立つ記事を書いていたなぁと(ほんとに偶然)
気を使っていると思った部分は、えんがわが二種類あったこと。代替とヒラメの二種類ですね。
本物なら1貫100円ちょいで握れんわなってわかるし、ヒラメのほうは値段が倍してたから、代替を本物と胸張ってそうな所とは違うなと。
ちなみに”Aさんが釣ったシリーズ”は、「うん、その魚だね」としかいいようがない。
回転寿司としては珍しいネタが多いので、様々なお魚さんと戯れるにはおもしろい場所だと思います。
奢る際に「値段は気にするな」にプラス「育ち盛り」のコンボが炸裂すると……ちょっとお高い焼肉屋くらいかかるかな。