釣り人は自然に感謝すれど畏怖はしない説

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2018825

夏期休暇に水難事故が発生するのは、恒例というかつきもの。

今夏は静岡県内でも件数が多く、それに対しての警報もでたくらいだった。

 

それで「水難事故の発生件数は、都道府県別だとどこが多いのか」が気になり、去年の資料を覗いてみたみたところ……

お魚さんを求めて事故ってる人、多すぎない?

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都道府県別の水難事故発生件数から探る自然の恐さ

夏に起きた水難事故を地域別で、まとめた資料がないかなーと、検索してみたらありました。

『警察庁生活安全局地方課』が作成した資料をもとに、話をすすめていきます。

 

参考 平成29年夏期における水難の概況

 

ここでいう”夏期”とは、7~8月の2ヶ月間のこと。

学生はもちろん、企業は長期休暇もある期間なので、旅行やレジャーにでかける人が多く、水難事故も多くなるタイミング。

まずは全国で最も、水難事故の発生件数が多かった地域を探してみましょう。

2017水難事故県別

発生件数は511件。そのうち最も多い地域は、「神奈川」と「新潟」で24件。

次いで22件の「茨城」「千葉」、21件の「静岡」が続き、海有り県が多い傾向があるとわかる。

新潟県が意外ですが、日本海側で海水浴場が多いほうなのが理由かな。

 

場所別でいうと海が58.3%、河川が29.7%。この時点で大半を占めています。

あとは湖沼に用水路やプールなど──

これらを踏まえると、「自然でのレジャー」が起因であることが伺えます。

死者・行方不明者は子供より大人が圧倒的に多い

2017水難事故年齢別

これは死者・行方不明者を年齢層で分けたグラフです。

高校生以下は年平均15%くらい。だけどそれ以上は80%を超えています。

対象者数を考えればさも当然ですし、これは「自分だけで行けるか?」の違いでしょう。

 

子供は大人が同伴するのが義務みたいなもので、単独行動が少ない。

「危ないことやってるなぁ」と見えたら、通りがかりに嗜める人も居るかもしれない。

ようは、子供のほうが現地で諌められる(防止できる)可能性が高いってこと。

 

逆に大人は単独でいけるし、注意されても受け流したり、突っ走るパターンがほとんど。

事故を起こすのは、「自分は大丈夫」と慢心しきっている人が多いイメージなので、この内訳は納得がいきます。

釣り人は自然に感謝するが畏怖はしない

海の水難事故は、釣り人が圧倒的に多いんです。 それを表すのがこちら。

2017水難事故目的別

死者・行方不明者が多い行為は、「魚とり・釣り」が27.0%で1位。

水泳と水遊びを同じ括りにすると、40%を超えますが、魚を捕まえる行為で事故にあう確率は、それよりも高いとわかります。

大人は「自分が事故にあうわけがない!」と、油断しているせいではないでしょうか。

子供だけでいうと、水遊びが50%と高いですが、次点は「魚とり・釣り」です。

 

水難事故の目的別の内訳から察するに、お魚さんを捕まえようとすることで、かなりの人が危険に遭遇しているわけですね。

ちょっと業が深すぎやしませんかねぇ?

警察が丁寧に説明してくれている水難の防止対策

以下、資料から引用。

水難を未然に防ぐためには、以下のような点に留意する必要がある。

○ 危険箇所の把握 魚とり・釣りでは、転落等のおそれがある場所、水泳や水遊びでは、水 (海)藻が繁茂している場所、水温の変化や水流の激しい場所、深みのある 場所等の危険箇所を事前に把握して、近づかない。また、子供を危険箇所に 近づけない。

○ 的確な状況判断 風雨、落雷などの天候不良時、河川の増水など水難のおそれが高いときに は、釣りや水泳を行わない。また、体調が悪いとき、飲酒したときなどは、 海、河川に入らない。

○ ライフジャケットの活用 釣りやボート等で水辺に行くときは、必ずライフジャケットを着用 (体のサイズに合った物を選び、正しく着用)する。

○ 遊泳時の安全確保 ・ 掲示板、標識等により危険区域と標示された区域内に入らない。

・ 遊泳区域を標示する標識、浮き等を移動し、又は損壊しない。

・ 遊泳区域以外の水域で遊泳しない。

・ 遊泳中、他人に抱きつくなどの遊泳上危険な行為をしない。

・ 遊泳に当たっては、水深、水流を考慮し、安全な方法で遊泳する。

○ 保護者等の付添い 子供の水難防止のため、子供一人では水遊び等をさせず、幼児や泳げ ない学童等には、必ずライフジャケットを着用させ、その者を保護する責 任のある者が付き添うなどして、目を離さないようにする

──すごく当たり前のことが記されている。

でも守っていない人が多いことも確か。

 

釣りができる堤防を見渡すと、ライフジャケットを着ている人なんて少数です。

外洋サーフの波打ち際では、大人の手を離れた子供が、押し寄せる波でキャッキャしている姿も目にする。

 

なぜ”もしも”を考えないのだろうか。

 

自然に感謝しても、それは人間が勝手に汚して、間違いだったと改善した結果に現在があります。

魚を育てているのは自然。その点は感謝ですね。

ただ──人間に牙をむくのも自然です。

水難事故で釣り人のニュースが少ないのはなぜだろう

無駄に勘ぐる人は、業界が袖の下バンバンでもみ消しているから、というかもしれない。

そんなことせずとも、マナー悪化で釣り場閉鎖は年々増えるし、漁師や一般からすれば心証は最悪なので、いまさらどうこう間に合うわけでもない。

事故のニュースをほぼ聞かない理由は、年間通して多すぎるのと、自業自得だから、じゃないですかね。

 

家族連れの子供が溺れて、助けようとした親が事故にあうのは、メディアもとりあげやすいでしょう。

でも釣り人は、勝手にいって、自業自得で事故になるケースが多い。

とりあげられるのは大体、立入禁止区域に突入して波にさらわれたとか、ほんと「何やってんの?」と頭を抱える事例が多い。

それは起きてから、ようやく気づく釣り人も多いわけで、そのたびに「ライジャケを──。安全意識を──」と戒めている。

その光景を何度も何度も目にしている。

だから「もしかして死にたがりのバカばかりなのでは?」と勘ぐってしまう。

 

「ライジャケ着てたから助かったー」じゃなく、まず落ちないことを前提に考えて釣りをしようよと。

何かあるたびに、自分だけじゃなく、釣りを楽しむ全体に迷惑をかけていることを留意し、紳士なレジャースポーツだと、世間に見せつけていただきたいものです。

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水難事故が起きた時はどうしよう? をまとめた記事もあるので、よければ参考にしてください。

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海釣りがメインで、たまに淡水もやります。2018年は身近な浜名湖で、ポイントを転々と釣り歩いてマッピングしたい所存。

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